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2020.12.23

【事例7選】居抜きオフィスとは?物件を選ぶポイントをご紹介!

一般的な引越しとは異なり、オフィス移転を検討する場合は半年以上も前から入念な準備が必要となります。内装工事やオフィス家具の搬入などにたくさんの時間と労力を要し、当然のことながら工事にかかるコストも高額です。

このような悩みを解決するための手段として、居抜きオフィスの活用があります。今回の記事では、オフィス移転にかかるコストやリードタイムでお悩みの方に特におすすめしたい居抜きオフィスの魅力や、物件を選ぶポイントについて紹介します。


居抜きオフィスとは

シェアオフィスやコワーキングスペースなど、さまざまな形態の賃貸オフィスが登場していますが、なかでも注目されているのが「居抜きオフィス」とよばれる物件です。

居抜きオフィスが従来のオフィス物件とどのように違うのか、基本的な仕組みをご紹介します。

居抜きオフィスとは

居抜きオフィスとは、前のテナントが使用していた内装やオフィス家具などをそのまま次のテナントに引継ぎ、働く場所として必要な内装設備や備品などを残した状態で貸し出している物件のことを指します。

居抜きオフィスの仕組み

通常、賃貸オフィスを借りる場合は、入居前に内装工事を行ったりオフィス家具を搬入したりと、オフィスとしての機能を備えるための準備が必要になります。そして、オフィスから退去する際には原状回復が必要になり、原則として入居するときと同じ状態に戻さなければなりません。

しかし居抜きオフィスの場合は、前のテナントが残した内装設備やオフィス家具をそのまま引き継げるので、内装工事費用などオフィス移転にかかる初期費用が大幅に抑えられるのが特徴です。また次に居抜きで入居するテナントが見つかれば、パーティションや壁紙などの内装、およびデスクやチェアといった家具、ブラインドなどの設備もそのままの状態で退去することができます。

オフィスを移転するごとに内装工事やオフィス家具搬入する手間がないため、利用者の負担が少なく環境にも優しいシステムといえるでしょう。


居抜きオフィスのメリット

居抜きオフィスを利用することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は3つのポイントを中心にご紹介します。

費用が抑えられる

居抜きオフィスを利用する場合、入居者と退去者それぞれにとってコストを抑えられるメリットがあります。

まず入居者にとっては、内装工事やオフィス家具の購入などが不要となるため、初期費用を抑えて最低限のオフィス機能が備わった物件に移転できるのがメリット。

退去者にとっては、原状回復工事費用を大幅に抑えることができる、もしくは、原状回復工事が不要となるのが大きなポイントです。ただし、次に居抜き入居するテナントが決まらなかったときは、原状回復工事が必要です。そのため居抜きオフィス物件だからといって、必ずしも退去時に費用がかからないという訳ではないので注意しましょう。

以下のグラフは、オフィス移転時にかかる費用について、通常の賃貸オフィスと居抜きオフィスを比較したものです。今回は50坪の小規模オフィスをモデルに算出してみました。

グラフ
(サンフロンティア不動産作成)

坪数:50坪
賃料:50万円/月
契約時初期費用(敷金・礼金など):賃料×12ヶ月分
内装工事相場費用:10万円/坪
原状回復工事相場費用:3万円/坪
居抜きオフィスの内装工事にかかる予備費:100万円

短期間で移転できる

居抜きオフィスは、内装工事や原状回復工事、オフィス家具の搬入を待つ必要がないため、契約後すぐに入居できます。通常のオフィス移転であれば必要不可欠な大規模な工事や、それに伴う打ち合わせなどを省略でき、短期間でのオフィス移転を実現します。

以下の表は、通常のオフィスと居抜きオフィスでの移転にかかる作業および日数をまとめたものです。居抜きオフィスは面倒な内装工事の手配や打ち合わせが不要なため、希望する物件さえ見つかれば、LAN配線や電話回線の工事を行うだけで入居できます。

通常のオフィス移転スケジュール

移転6ヶ月前

・移転先オフィスの調査・決定

移転5ヶ月前

・現オフィスの原状回復工事の業者選定

移転4ヶ月前


・新オフィスのレイアウト決定

・移転スケジュールの確定

移転3ヶ月前

・原状回復工事の発注

・新オフィスの内装工事の発注

移転1ヶ月前

・新オフィスの内装工事・電話やネットワーク回線工事

移転日まで

・現オフィスの引き渡し


居抜きオフィスの移転スケジュール

最短即日

・居抜きオフィス物件の決定

最短即日

・引越し・現オフィスの解約手続き


デザイナーズオフィスが利用できる

居抜きオフィスの中には、デザイナーズオフィスとよばれるデザイン性の高いオフィスが多数あります。おしゃれなデザイナーズオフィスは企業ブランディングや社員のモチベーションアップにつながり、働き方改革の一環としてオフィスの改善を検討している企業におすすめです。


居抜きオフィスの注意点

さまざまなメリットのある居抜きオフィスですが、実際に利用する場合にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

配線を確認する

居抜きオフィスは内装や備品などはそのまま利用できますが、LAN配線や電話回線は撤去されているケースがほとんど。稼働開始の日にインターネットが使えない、ということがないよう事前に確認しましょう。

ただし、なかには配線が残った状態で退去しているケースもあります。このような場合は、通信会社との契約のみで電話やネットワーク回線が使用できるため、業務開始までのリードタイムも短縮できます。

物件や備品が老朽化していないか確認する

前テナントの内装設備やオフィス家具をそのまま利用できることは、コストを抑えられるメリットでもありますが、同時に老朽化の問題とも隣り合わせであることを意味します。長期の利用を前提に考えると、入居の途中で内装工事が必要になってしまう可能性も。初期費用を抑えても、逆に修繕費用が高くなってしまってはもったいないですよね。入居前に内装設備の状態をしっかり確認しておき、たくさんの箇所で修繕や処分が必要そうであれば、他の物件も検討してみましょう。

レイアウトが自社に適しているか確認する

会社の規模や従業員数によってオフィスの最適な広さは異なるものです。また同じ規模の会社であったとしても、業種や職種によっても最適なレイアウトは異なります。

居抜きオフィスは既存の設備や内装をそのまま利用することが前提のため、入居した後に費用と労力をかけてレイアウトを変更するとなるとメリットは半減してしまいます。オフィスの広さだけで判断するのではなく、自社の規模や働き方に合うオフィスなのか、見極めることが大切です。

条件にあう物件を見つけたら、早めに決断する

居抜きオフィスはまだまだ物件数が少なく、いつでも条件にマッチする物件が見つかるとは限りません。その一方、企業からのニーズは増えてきているため、良い条件の物件はすぐに決まってしまうことがほとんど。自社の条件にマッチする物件を見つけたら、早めに決断することが重要です。


居抜きオフィスの事例6選

ここからは、居抜きオフィスの事例をご紹介していきます。

※以下の事例は記事制作時(2020年12月23日)公開されている物件であり、ご覧いただく時期により掲載終了となっている可能性がございます。

【▲居抜き事例①】
貸室内の形状に合わせたレイアウト、吹き抜けテラスを活かした会議室を設置。

床とテラスのウッド調を活かすとともに、ガラス張りの会議室にすることで採光を十分に確保し、明るく開放感のある環境を演出しています。

【▲居抜き事例②】
フリーアドレス対応でいつでも好きな場所で仕事ができる仕様へ。

また落ち着いた色合いに統一された空間に、ポップな差し色を持ってくることで、視覚からモチベーションやインスピレーションに働きかけるような演出となっています。

【▲居抜き事例③】
オーソドックス、シンプルなパーティションを採用した居抜きオフィス。どんなテナント様にも順応するよう、白を基調とした内装仕上げになっています。

【▲居抜き事例④】
ラウンジスペースやボックスソファー席を取り入れ、フレキシブルな働き方に柔軟な対応が出来る内装に。ブースや仕切りを排除し、空間をフラットに見渡せるようにすることで、コミュニケーションの活性化を促すような空間演出となっています。

【▲居抜き事例⑤】
100坪クラスの居抜き物件です。入居テナント様にて、室内の天井抜き、一部床を取り払った状態にて内装を造り込まれております。会議室側にも自然光を極力取り入れられるよう、間仕切りにガラスを組込む工夫を採用。無機質な空間となりすぎないよう、木目をアクセントに温かみのある空間に仕上げています。

【▲居抜き事例⑥】
床の素材や色合いを変えることで、メリハリのあるオシャレな空間に仕上げました。

執務室内に打ち合わせや集中スペースとして利用できる円形ソファーを置くことで、実用的な空間のアクセントに。一貫したテイストの中にこだわりのある家具を用いると、空間全体の雰囲気が大きく変わります。


居抜きオフィス移転の流れ

居抜きオフィスに移転する場合、入居までの流れはどのようになっているのでしょうか。また、居抜きオフィスから退去する際の手続きもあわせて紹介します。

居抜きオフィス入居の流れ

居抜きオフィスを探す際は、内装設備が備え付けられた状態で内見し、入居希望の物件を決定します。契約後は、LAN配線や電話回線に関わる工事や、不足分のオフィス家具発注を行えばすぐに入居、稼働開始できます。

物件によって内装やオフィス家具の有無は異なるため、もし少しでも手間をかけずに入居したい場合は、一通りの設備が整っている物件を探してみましょう。

居抜きオフィス退去の流れ

これまで入居してきたオフィスを、原状回復を行うことなく居抜きで退去する場合は、まずは解約予告の提出と現オフィスのオーナー様との交渉が必要になります。オーナーの承認が得られたら、居抜き入居する次のテナントを探し、見つかり次第退去する流れになります。

一定期間内に次のテナントが決まらなかった場合は、通常通り原状回復工事が必要となります。


居抜きオフィスを探すなら、物件が豊富な「そのまんまオフィス」で!

居抜きオフィスを多数紹介している「そのまんまオフィス」では、さまざまなニーズに対応できる物件があります。

「そのまんまオフィス」では、デザイナーズオフィスやフルリノベーション済みの居抜きオフィスを多数掲載。採用力の強化や社員のモチベーションアップにつながる、理想のオフィスへの移転をサポートします。

居抜きオフィスは必要な設備や内装が揃っているため、通常の賃貸オフィス物件よりも手数料や初期費用が高額になるのではないか、といった問い合わせをいただくことがあります。しかし「そのまんまオフィス」は、一般的な賃貸物件に比べて特別な費用がかかることはなく、安心してご利用いただけます。


まとめ

居抜きオフィスとは、前に入居していたテナントの内装設備やオフィス家具を、そのまま次のテナントに引き継いで貸し出す物件のこと。条件さえマッチすれば、理想のオフィスを低コストかつ短期間で実現できます。

居抜きオフィス物件を探している方は、物件の取り扱い数が多い「そのまんまオフィス」へぜひ一度ご相談ください。条件にあったオフィスをご紹介いたします。

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