JOURNAL
COLUMN
2020.12.23
オフィスのリノベーション3つの方法 費用や注意点を知って理想のオフィスを実現
仕事をするモチベーションや生産性に大きな影響を与えるオフィス環境。働き方改革の一環で、オフィス環境の改善に取り組む企業も増えていますが、せっかくならデザインや機能性に凝ったオフィスにリノベーションしたいもの。しかし、コストや労力を懸念して二の足を踏んでしまう企業も少なくありません。
そこで今回は、オフィスのリノベーションをするメリットや注意点に加え、費用や工期の目安についても詳しく紹介します。
オフィスのリノベーションとは?
「リノベーション」と混同されやすいものに「リフォーム」があります。同じ意味として使用されることも多い両者ですが、どのような違いがあるのでしょうか。リノベーションの種類別に、3つのパターンについても紹介します。
オフィスのリノベーションとは
通常、古くなった建物の壁紙やフローリング、カーペットなどは新しいものに変えて、維持管理をしていきます。これは単に老朽化した部分を本来の姿にするための最低限のメンテナンスであり、一般的にリフォームとよばれるものです。
これに対してリノベーションとは、間取りを変更したり、これまでとは異なるデザインや素材のものを使用した部屋に仕上げたりすることを意味します。最低限のメンテナンスだけではなく、オフィスの質や価値を向上させる作業がリノベーションといえます。
2つのリノベーション方法
リノベーションには大きく分けて「フルリノベーション」「ポイントリノベーション」の2つのタイプがあります。
フルリノベーションとは、建物の内装を全面的に改築するもので、オフィス全体の雰囲気も大きく変わります。壁などを全て取り払い、柱などの躯体以外の部分を一から設計し直すことで、自由なデザイン・レイアウト設計が実現できます。ただし、当然のことながら工事費用も高額になり、1坪あたり10〜30万円程度が相場となります。
ポイントリノベーションはフルリノベーションとは異なり、部分的な作業を指します。たとえば、会議室を増設する、人員の増減に合わせて室内のレイアウトを変える、床下に配線や機器を収納できるように改築するなどの事例が考えられます。費用は工事内容によってさまざまですが、費用を抑えつつ機能性を追加したい場合に有効です。
オフィスをリノベーションするメリット
オフィスをリノベーションすると、どのような効果が得られるのでしょうか。リノベーションを行う4つのメリットをご紹介します。
生産性の向上
リノベーションによって、従業員の働きやすい環境を実現できます。
たとえば、配線や機器を床下に収納できるようにすれば、従業員の動線が確保しやすくなります。またミーティングスペースを増やすと、かんたんな情報共有がしやすく、上手く連携が取れるようになるなどの効果も期待できます。
企業イメージの向上
求職者や取引先の担当者、顧客など、さまざまな人が訪れるオフィスも多いはず。またホームページでも、オフィス環境はよく見られるポイントです。企業の価値観にマッチしたオフィスデザインにすると企業イメージが統一され、ブランディングにもつながります。
希望のデザインを実現できる
好きなデザインやレイアウトを採用しながら自分たちでオフィスを作り変えられるため、自社のニーズに合うオフィスが実現します。
固定費を抑えられる
オフィスの間取りやレイアウト、使用する設備によって、空調の効率が変わってくることがあります。たとえば、オフィスの一部に人が密集しすぎている場合は適度に間隔をとる、直射日光が入ってきやすい窓の配置であればカーテンやブラインドで直射日光を和らげるなど、さまざまな対策が考えられるでしょう。
結果として光熱費をはじめとした固定費の削減につながり、オフィスのランニングコスト節約の効果が期待できます。
オフィスをリノベーションする流れ
オフィスのリノベーションを実現するためには、どのような流れに沿って進めていけば良いのでしょうか。今回は4つのステップをもとに紹介します。
①リノベーションの目的を明確にする
これまでのオフィスの課題を抽出してリノベーションの目的を明確に定めてから、大まかなデザイン、レイアウトプランを考えておきます。リノベーションしておしゃれな空間になったけれど使いづらい、といった状況にならないよう、最初に目的を整理しておくことが大切です。
②業者の選定を行う
リノベーションを依頼する工事業者を選定します。業者によって施工内容や条件、料金が異なるため、複数社を選定して見積もりをとるのが重要です。それぞれの見積条件の内容を精査し、もっとも条件のよい事業者に依頼します。
③設計デザインを決める
リノベーションを依頼する工事業者が決まったら、現在のオフィスが抱えている課題やリノベーションの目的を伝え、デザインを考案してもらいましょう。
具体的なイメージがあれば、見本となるデザインの写真を一緒に提示すると、工事業者に意図が正確に伝わるはずです。納得のいくデザインにするためには、複数パターンのデザインを作ってもらい、比較検討するのがおすすめです。
④工事開始
設計するデザインやレイアウトが決まったら、いよいよリノベーション工事開始となります。工事にかかる期間はリノベーション内容によって多少異なりますが、中規模オフィスのフルリノベーションを依頼する場合は2〜3ヶ月程度の工期を要するケースが一般的です。
リノベーションの内容によっては、工事中にスケジュールの変更がされることもあります。工事業者とこまめに連絡を取り合って、進捗状況を確認しましょう。
オフィスをリノベーションする際の注意点
オフィスのリノベーションにあたって、工事業者の選定以外にも注意しなければならないポイントがいくつかあります。
原状回復義務の範囲を確認する
オフィスが入居しているビルによっては、厳しい条件の原状回復義務が課されているケースも多く、そもそもリノベーションが許可されていない場合も。たとえば「パーティションの設置は可能、ただし壁を取り壊すのはNG」といったように、リノベーションの範囲が決まっていることがほとんどです。
リノベーションを検討するときは、トラブルを避けるためにも事前に賃貸契約の書類を確認し、オーナーに相談するようにしましょう。
オフィスリノベーションに関わる法律を確認する
オフィスビルをはじめとした建築物には、消防法や建築基準法といったさまざまな法律による規制があります。リノベーションの内容によっては、これらの法律に則り書類を提出しなければいけない場合も。また、規制によって施工ができず、希望のデザインや機能を叶えられないケースもあるため、関連する法律についてはできるだけ早めに工事業者に確認しておきましょう。
工事中の業務方法を計画する
現在使用しているオフィスをリノベーションする際は、工事中にも業務が行えるよう、事前に方法を考えておく必要があります。特にオフィス全体を工事するフルリノベーションの場合、工事期間中はレンタルオフィスやコワーキングスペースを借りるなどの対策も必要になるでしょう。
ポイントリノベーションの場合は施工しないスペースを利用できますが、工事中の騒音や人の往来で業務に支障が出ることを想定しておきましょう。
オフィスをリノベーションする費用/期間
リノベーションには、費用や期間はどれくらいかかるのでしょうか。業種や社員規模によって実態は異なりますが、目安になる数字をご紹介します。
リノベーションに必要な費用
リノベーションにかかる費用はオフィスの面積によって大きく異なります。一般的に、オフィスに必要な広さは、従業員1名あたり3〜4坪程度とされています。また、リノベーションにかかる費用は、ポイントリノベーションの場合で坪単価10万円程度、フルリノベーションの場合だと坪単価30万円とされています。これをもとに、中小企業向けオフィスのリノベーションにかかる概算費用を算出すると以下の通りとなります。
従業員数 | オフィスの広さ | ポイントリノベーションの費用相場 | フルリノベーションの費用相場 |
---|---|---|---|
10名 | 30坪 | 300万円 | 900万円 |
20名 | 60坪 | 600万円 | 1,800万円 |
50名 | 150坪 | 1,500万円 | 4,500万円 |
100名 | 300坪 | 3,000万円 | 9,000万円 |
リノベーションに必要な期間
リノベーションに必要な工期もオフィスの規模によって変動しますが、一般的にはフルリノベーションの場合は1〜2ヶ月程度、ポイントリノベーションの場合だと1〜2週間程度で作業が完了するケースが多いと言われています。
セットアップオフィスなら、低コストで理想のオフィスを実現できる
オフィスのリノベーションには、希望のデザインを実現しながら、採用力の向上や社員のモチベーションアップを叶える効果があります。一方、原状回復義務や法律による制限、工事中の業務への支障など、気がかりなことが多いのも確か。
そこでおすすめしたいのが、セットアップオフィスです。セットアップオフィスを活用すれば、低コストかつ短期間でデザイン性の高いオフィスに移転できます。
セットアップオフィスとは
セットアップオフィスとは、必要な内装設備などがあらかじめ備え付けられている物件のことを指します。中小規模のオフィスはもちろん、大企業が入居するような広いオフィスも貸し出されており、あらゆる規模・業種の企業におすすめできます。
セットアップオフィスのメリット
セットアップオフィスに移転するメリットは大きく分けて、2つあります。
①コストを抑えてオフィス環境を改善できる
セットアップオフィスは、あらかじめオフィスの内装や家具が整っているので、移転の初期費用を大幅に抑えられます。また、すでに内装工事が完了している状態なので、プランニングや業者との打ち合わせの手間がかからないのもポイント。機能面もデザイン面も完成された状態に近い物件に入居できます。
②従業員のモチベーション向上や採用力の強化につながる
リノベーション以上にオフィスの印象が変わるため、従業員のモチベーションを一新できます。また、セットアップオフィスのなかには、デザイナーズオフィスも豊富に存在するため、デザイン性が高く自社に適した物件が見つけやすい利点もあります。
セットアップオフィスの統一感のあるデザインは、求職者への訴求にもつながります。自社のイメージや価値観を表現した物件を選べばブランディングの効果も得られるため、リノベーションの代案としてセットアップオフィスへの移転はおすすめです。
まとめ
希望のデザインを実現でき、社員のモチベーションや採用力の向上にもつながるオフィスのリノベーション。レイアウトの工夫や見直しによって、光熱費をはじめとした固定費の削減にも期待できます。
しかし一方で、リノベーションを実行する際には、原状回復義務や関連法規の確認、工事期間中の業務計画の検討など課題が多いのも現状です。
セットアップオフィスを活用すれば、デザイナーズオフィスを最小限のコストかつ短期間で移転できます。オフィスの場所を変えたくない場合や、あらかじめ希望のデザインが決まっている場合はリノベーションが適していますが、コスト面や効率を重視するのであればセットアップオフィスがおすすめといえるでしょう。
セットアップオフィスを提供している「そのまんまオフィス」には、リノベーション済みの物件が多数掲載されているため、ぜひ参考にしてみてください。
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